台風や大雨の予報が出ると、「食料を少し多めに買っておこう」と思いますよね。
でも、いざ買い物に行こうとすると、「何を買えばいい?」「何日分あればいい?」と迷うこともあります。
さらに、台風のときは停電する可能性も考えておきたいところです。
せっかく食品を買っても、電子レンジやIHが使えず、食べるときに困ってしまうものもあります。
台風前の食料は、常温で保存でき、停電しても食べやすいものを中心に、家にある食品を確認して不足分を買い足すのがポイントです。
この記事では、台風前に買い足したい食品の例から必要量の目安、停電を考えた食品の選び方までまとめます。

台風前の食料は何を買う?まずは家にあるものを確認
台風前に食料を買い足すなら、いきなりスーパーへ行くのではなく、まず食品棚や冷蔵庫、冷凍庫の中を確認してみます。
すでに水や缶詰、レトルト食品などがあれば、その分まで新しく買う必要はありません。
そのうえで足りないものを考えると、買いすぎを防ぎやすくなります。
買い足す食品は、次のように分けて考えると分かりやすいです。
| 種類 | 食品の例 | 停電を考えて確認したいこと |
|---|---|---|
| 水 | 飲料水 | 家にある量を確認し、人数分の不足を補う |
| 主食 | 常温保存できるパン、クラッカー、シリアル、パックご飯など | 加熱せず食べられるか、お湯や電子レンジが必要か |
| 主菜 | 魚や肉、豆などの缶詰、常温保存できるレトルト食品など | 加熱が必要か、缶切りが必要か |
| 野菜・果物を補えるもの | 野菜ジュース、果物の缶詰、ドライフルーツなど | 未開封で常温保存できるか |
| 間食・補助 | ビスケット、チョコレート、普段食べているお菓子など | 家族が普段から食べているものか |
非常時のために、特別な食品ばかりをそろえる必要はありません。
普段食べているものの中にも、常温で保存できて、停電したときに食べやすいものがあります。
ただし、パックご飯やレトルト食品などは、商品によって食べ方が異なります。
「常温保存できる=停電してもそのまま食べられる」ではありません。
保存方法だけでなく、加熱が必要か、そのまま食べられるかまで確認して選びます。

食料は何日分?最低3日分を目安に考える
では、食料はどのくらいあればいいのでしょうか。
農林水産省では、災害に備える家庭の食品備蓄として、最低3日分から1週間分×人数分を備えることが望ましいとしています。
台風前に買い物をするときも、この数字を一つの目安にしながら、家にすでにある食品を確認して、不足している分を買い足します。
「3日分を全部これから買う」のではなく、「家にある分+買い足す分」で考えるのがポイントです。
水は1人1日おおよそ3Lが目安
食品と一緒に確認しておきたいのが水です。
農林水産省が示している家庭備蓄の例では、飲料水と調理用水として、1人1日おおよそ3Lが目安とされています。
3日分で考えると
- 1人:約9L
- 2人:約18L
- 4人:約36L
4人家族なら約36Lになるので、台風が近づいてから一度に買おうとすると、かなりの量になります。
家にある水も含めて確認し、足りない分を買い足すほうが現実的です。
停電に備えるなら「保存方法」と「食べ方」の両方を確認
台風前に食品を選ぶときは、常温で保存できるかどうかだけでなく、停電したときにどうやって食べるかまで確認しておきます。
例えば、乾麺は常温で保存できますが、食べるにはお湯を沸かしてゆでる必要があります。
パックご飯やレトルト食品も常温保存できるものがありますが、商品によって食べ方や加熱方法は異なります。
「保存できる」ことと「停電したときに食べやすい」ことは別です。
パッケージの保存方法と一緒に、調理方法も確認しておくと、「買ったけれど停電したら食べられない」ということを減らせます。
缶詰を選ぶ場合も、プルトップ式なのか、缶切りが必要なのかを見ておくといいですね。
オール電化なら「どうやって食べる?」まで考える
特にオール電化の家では、停電するとIHクッキングヒーターや電子レンジ、電気ケトルなどが使えなくなる可能性があります。
常温で保存できる食品を選んでも、食べるために電気が必要では困ってしまいます。
「これ、停電したらどうやって食べる?」
買い物中に一度考えてみるだけでも、選ぶ食品は変わってきます。
カセットコンロなど別の熱源があれば、お湯を沸かしたり簡単な加熱調理をしたりできるので、家にあるかどうかも確認しておきましょう。
使用する際は、カセットコンロを使う場合は取扱説明書を守り、 閉め切った室内では定期的に換気し、車内やテントなど狭い場所での使用は避けましょう。火を使わずに温められる食品もある
非常食の中には、発熱剤を使って、電子レンジやコンロなしで食品を温められるものもあります。
停電したときでも温かいものを食べたい場合には、こうした食品も選択肢になります。
ただし、使用時に高温になったり蒸気が出たりする商品もあるため、使う際はパッケージに書かれている使用方法や注意事項を確認してください。
冷凍食品を買うなら「自然解凍OK」も選択肢に
普段から冷凍食品を買う家庭なら、台風前に買い足すときに「自然解凍OK」などの表示を確認してみるのも一つの方法です。
ここで注意したいのは、停電への備えとして冷凍食品をたくさん買い足すという意味ではないことです。
もともと冷凍食品を買う予定なら、電子レンジを使わずに食べられる商品も候補にする、という考え方です。

ただし、冷凍食品なら何でも自然解凍して食べられるわけではありません。
商品によって調理方法や解凍方法が違うため、必ずパッケージの表示を確認しましょう。
自分で作って冷凍した食品は別に考えます
家庭で作って冷凍した食品は、市販品のように「自然解凍OK」と確認できるものではありません。停電時に室温で自然解凍して食べることを前提にはしないようにします。
台風前は冷蔵庫・冷凍庫の食材も確認しておく
必要な量の目安が分かったら、食品棚だけでなく冷蔵庫や冷凍庫の中も確認してみます。「これ、まだあったんだ」という食品が見つかることもありますし、すでに3日分程度をまかなえるものがあるなら、その分まで新しく買い足す必要はありません。
特に冷蔵・冷凍食品は、停電すると温度管理が難しくなります。台風が来るからと冷蔵庫や冷凍庫をいっぱいにするのではなく、今あるものを確認して、足りないものだけを買い足すほうが無駄も増えにくくなります。
冷蔵庫・冷凍庫にある食材は台風前に使っておく
すでに冷蔵庫や冷凍庫に肉や魚などが入っているなら、台風が来る前の食事に使えるものから調理しておくのも一つの方法です。停電してから「この肉どうしよう」「冷凍してある魚はどうしよう」と慌てるより、先に食事に取り入れておけば、停電したときに温度管理が必要な食材そのものを減らせます。
ここでいう「調理しておく」は、作り置きを増やすという意味ではありません。 調理した食品にも適切な温度管理は必要です。停電に備えて保存するのではなく、台風が来る前の食事で使える食材を先に使っておく、という考え方です。

もし停電したら、冷蔵庫・冷凍庫はむやみに開けない
実際に停電したら、冷蔵庫や冷凍庫の中が気になって何度も確認したくなりますが、必要以上に扉を開けないことも大切です。扉を開けるたびに庫内の冷気が逃げ、温度が上がりやすくなるためです。
一方で、停電したからといって、冷蔵庫や冷凍庫に入っている食品がすぐにすべて食べられなくなるわけでもありません。停電していた時間や庫内の温度、食品の種類や状態などによって変わるため、「停電から○時間なら大丈夫」と一律に判断しないようにします。
見た目やにおいだけで安全とは判断できません。 停電が長引いた場合や、保存状態に不安がある食品は、無理に食べないことも必要です。
だからこそ、停電してから冷蔵庫の中身をどうするか考えるより、台風が来る前に中身を確認し、使える食材は先に使っておくほうが動きやすくなります。常温で保存できる食品も含めて不足分だけ買い足しておけば、停電したあとに冷蔵庫や冷凍庫を何度も開けて食べ物を探すことも減らせます。
まとめ|台風前は「停電しても食べられるか」まで考えて買い足す
台風前の食料は、ただ多めに買っておけばいいわけではありません。まず家にある食品を確認し、最低3日分を目安に不足しているものを買い足すところから考えます。家庭で備蓄する食品は、できれば1週間分まで備えておけると、台風以外の災害への備えにもなります。
水は飲料用と調理用を合わせて1人1日約3Lが目安です。食料についても、主食だけに偏らず、そのまま食べられるものやおかずになるものを組み合わせておくと、停電したときの食事を考えやすくなります。
買うときに確認したいこと
- 家にある食料で何日分まかなえるか
- 常温で保存できるか
- 停電してもそのまま食べられるか
- 加熱が必要なら、電気を使わず調理できるか
- 冷蔵庫・冷凍庫に先に使っておきたい食材がないか
「台風が来るから何か買わなきゃ」と急いでカゴに入れる前に、家にあるものと、停電したときの食べ方を一度確認する。それだけでも、本当に必要なものがかなり見えやすくなります。
台風や大雨の前に買い物をするときは、「もし停電したら?」と考えながら、家にあるものと買い足すものを確認してみてくださいね。



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